レンタルサーバーとは?初心者でも分かるサーバーの選び方

これから自分のWebやブログを立ち上げたい方向けに、レンタルサーバーとは何かを解説します。厳密さは置いておいて、分かりやすさ重視で説明します。

レンタルサーバーとは

レンタルサーバーとはサーバーの貸し出しサービスです。月額数百円から借りることができます。
会社でなくても個人で気軽に借りられ、自分オリジナルのWebサイトやブログ、ネットショップサイトを立ち上げることができます。

“サーバーの貸し出し”とは言っても、そもそもサーバーって一体なんなの?という方も多いと思います。まずはサーバーの仕組み・役割を説明します。

サーバーの役割と仕組み

サーバーとは、皆さんが使っているPCやスマートフォンからの要求に対して、その要求の答えとなる情報を返してくれるコンピュータです。

例えば、今あなたが読んでいるこのページを見る場合、裏側はどのような仕組みで動いているのでしょうか。

ページを読みたくても、最初はあなたのPC(スマホ)の中にはページの情報がありません。
ページの情報(文字とか写真とか)をもらわなければなければ、読むことができませんよね。
そこで、あなたのPCは「このページを見たい」とサーバーに要求します。
そうするとサーバーは、ページの情報を返してくれます。
このように文字や写真といった情報をサーバーから送ってもらい、あなたのデバイスでこのページが閲覧できるようになるわけです。

サーバーにWebサイトやブログを置くことで、他の人のPCで見れるようになります。
ブログを開きたい人はレンタルサーバーを借りましょう!となるわけですね。

ドメインとは?

ブログをやるなら独自ドメインで!とはよく言われますが、
そもそもドメインとはなんなのでしょうか?

ドメインはそのサーバーの住所のようなものです。

地球上にはたくさんサーバーが存在しています。
あるWebサイトを見たい場合、一体どのサーバーから情報をもらったら良いでしょうか?
そこでドメインの出番となります。

ドメインとサーバーは紐づけられているので、
このドメインのWebサイトが読みたいです → このサーバーから情報をもらってください
という対応関係がわかるようになっています。

サーバーの種類

サーバーといっても、たくさんの種類があります。
サーバーはあくまでコンピュータなので、そこにインストールするアプリケーションによって様々な機能を備えることができます。

  • Webサイトを観れるようにするWebサーバー
  • データを格納することに特化したデータベースサーバー
  • メールの送信ができるメールサーバー
    などです。

必ずしも別々のコンピュータになっている必要はありません。
レンタルサーバーの場合は、Webもデータベースもメールも使えるサーバーといった形で、
1つのサーバーで複数の機能を備えていることが多い
です。
レンタルサーバー業者やプランごとにことなるので、申し込みを行う前によくチェックしましょう。安いプランだとデータベースが使えない!といったこともありますので。

レンタルサーバーの利点

サーバーをレンタルで使用するメリットは、手軽で低コストであることです。

もし自前でサーバーを用意する場合、

  • 多人数が同時にアクセスする可能性があるため、より安定したインターネット回線を備えなければなりません。
  • インターネット回線が遅いと、Webページの表示まで時間がかかってしまいます。速いインターネット回線が必要です。
  • 常時Webサイトにアクセスできるようにするには、サーバーを常に動かしておく必要があります。電気代もバカになりません。
  • サーバーやネットワークの設定も自分で行わなければなりません。

上記は一例ですが、サーバーを運用するにはこれ以外にもたくさんの用意すべきものがあります。

もし、これらを自分で用意しようとすると、莫大な費用と時間がかかってしまいます。

レンタルサーバー業者はこれらを自社で用意し、月数百円から貸し出しをています。
サーバーをレンタルしてもらうことで非常に安価に、しかも手軽にサーバーを利用できるのです。

レンタルサーバーの種類

レンタルサーバーには大きくわけて3つの種類があります。

  • 共用サーバー
  • VPS
  • 専用サーバー
共用サーバー VPS 専用サーバー
料金
料金は安い

料金はそこそこ安い
×
料金は高い
自由度 ×
カスタマイズ不可

OSやハードウェアのカスタマイズは不可

自由にカスタマイズ可
他ユーザーの影響 ×
他ユーザーの影響を受ける

他ユーザーの影響は受けない

他ユーザーの影響は受けない
必要知識や難易度
知識不要で始められる

サーバー初期設定の知識が求められる
×
サーバー初期設定・ハードウェア知識も求められる

共用サーバーとは

1台のサーバーを複数人で借りるタイプのものです。
家に例えるならシェアハウスみたいな形です。
利用者みんなでシェアする分、月々の料金は安く済みますが、1台のサーバーを複数人が使っているため、他の人の利用状況に影響を受けます。

VPSとは

VPSとはVirtual Private Serverの略で、日本語だと仮想専用サーバーです。
1台のサーバーを複数人で使いますが、仮想的に専用サーバーのようになっています。
家に例えると分譲マンションのような感じです。
値段は共用サーバーよりは高く、専用サーバーよりは安く設定されていることが多いです。

専用サーバーとは

専用サーバーとは1台のサーバーを自分だけで借りるタイプのものです。
家に例えるなら、一軒家を借りるようなものです。
1台丸々借りるので、その分料金は高めに設定されています。
しかし、他の人の利用状況の影響を受けることがないため、安定したパフォーマンスを発揮します。

レンタルサーバーの選び方

最適なレンタルサーバー会社・プランは運用するサイトごとに異なります。
ベストなサービスを選ぶための基礎知識を紹介していきます。

自分の用途にあったサーバーを選ぼう

まずは自分のサイトやサービスがに何が必要かを知ることが必要です。

例えば、WordPressを用いてブログを作りたい場合、PHPが使えること、データベースが使えることが必要です。
格安のレンタルサーバーの場合、データベースが使えないといったこともありますので。
また画像をふんだんにアップするブログにする場合は、ディスク容量も大きめがいいでしょう。

他業者へ切り替えや上位プランへの変更はサイトの移転が必要な場合が多いです。
この「サイト移転」って結構めんどくさいので、事前にしっかり検討しておきましょう。

スペックを確認しよう

ここからは各スペックの簡単な解説をします。
自分のサイトに必要なものと照らし合わせ、サーバー選びの参考にしてください。

CPU

CPUはコンピュータの頭脳部分に相当し、この性能で処理能力が決まります。
CPUの性能が低いと、処理に時間がかかるようになります。
例えば、Webサイトを運営する場合は、表示速度に影響します。

メモリ

メモリはコンピュータの作業スペースです。
メモリが大きいと、このスペースが広くなり、同時に実行できるアプリケーションが増えます。
サーバーの安定性や処理速度に影響します。

ディスク容量

ディスク容量はコンピュータの記憶装置の大きさです。
ディスク容量が大きいと、たくさんのデータを保存できるようになります。
動画や画像を多く扱う場合には、この領域は大きい方がいいでしょう。

転送上限

レンタルサーバーごとに、転送できるデータの上限が規定されています。
転送量無制限の会社もあります。

データの転送には大きく下記の2種類があります。

サーバーへのアップロード

Webサイトを表示するにはサーバーにデータを置いておき、データを取ってきてもらうことが必要です。
このサーバーにデータを置くというのがアップロードになります。
一回置けばいいので、よっぽど大きいファイルをアップロードしない限りはそこまで問題になりません。

サーバーからのダウンロード

こちらは閲覧者にデータを取ってきてもらう方のデータの通信です。
各閲覧者ごとに通信が発生します。
例えば、サイズが1MBのページに100人のアクセスがあった場合、
100MBの通信となります。
1MB × 100人 = 100MB
サイトの訪問者数は転送量に大きく影響するので、大規模サイトを運営する場合には注意が必要です。

回線速度

サーバーとインターネットを繋ぐ回線が出せる、最大の転送速度です。
bpsといった単位で表示されています。
またそれぞれのサーバーの転送速度ではなく、
複数のサーバーをまとめたデータセンターの最大転送速度をバックボーンと言い、
その数値を開示している会社もあります。
サーバーごとの実際の転送速度は、事前にわからないことが多いです。

収容人数

収容人数は1つのサーバーをシェアしている人数です。
共用サーバーは複数人でシェアしています。
より多くの人でシェアをしていると、その分混雑が発生しやすく、
Webページの表示速度が遅くなるといった弊害があります。

収容人数を開示していない会社も多くあるのが現状です。

使用可能なプログラミング言語・データベース

プログラミング言語には様々な種類があります。
たとえば、PHPやPython、Rubyなどです。

自分がインストールするアプリケーションには何が求められるのかをチェックしましょう。また、インストールされているかどうかだけでなく、プログラミング言語のバージョンも重要です。

例えば、2019年1月現在のWordPressの最新版は5.0.3なのですが、
PHPのバージョン7.3以上、MySQLのバージョン5.6以上が推奨されています。
https://ja.wordpress.org/about/requirements/


以上、サーバーとは何かの解説でした。
これからレンタルサーバーの契約を検討している人の参考になれば何よりです。
レンタルサーバーをより深く知るには実際に使って見るのが手っ取り早いです。
お試し期間を設けている会社もあるので、そういう会社を使ってみるのも良いかもしれません。

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